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経済産業大臣指定伝統的工芸品
都城大弓
JAPANESE TRADITIONAL BOW
28-209
鰾弓(Nibe-Yumi)
鰾弓とは、鹿皮を薄く削り約二日間熱して溶かした接着剤を用いた竹弓のことです。
古代から伝わる技法で、長い間秘伝とされてきました。竹弓の性能として、合成接着剤を使用したものよりも柔らかい感触が得られ、優れています。現在でも広く愛用され、1年枯らし、2年枯らし、と枯らした鰾弓は珍重されております。
カーボン内蔵弓(Built-in Carbon)
弓芯と外竹の間に補強材として、カーボンシートを挟んだ竹弓のことです。
以前は外観よりカーボン繊維が見えていましたが、その後、芯材を埋め込むようになり、外観からは見えなくなりました。
従来の竹弓に比べて次の様な長所が有ります。
・深い裏反りを必要としないので、型崩れ、笄(こうがい)が起こりにくい。
・麻弦に合って、弦音が良く、弦が長持ちし易い。
・弓力が弱りにくい為、矢飛びが良い。
焦竹弓(Burnt Bamboo bow)
表面を火で炙り、焦がした竹を内竹に使用した竹弓です。
煤竹弓(Sooty Color Bamboo bow)
半年以上~数年間、室炉の中で燻し、表面に煤をつけた竹を内竹に使用した竹弓です。
のこくずを燃やし、その煙によって燻され、人口塗装の着色とは異なり、自然な風合いを加味し出す先代からの特殊技法です。約1ヶ月毎に、煤のついた竹を室炉から取り出し、竹に付着した煤を水で洗い流します。長期間に渡り付着した煤は、簡単には取れず、重労働です。上記の作業を繰り返し、段々と煤の色が付着し、煤竹が出来上がるのです。
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